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犬種別平均寿命の最新研究

2024.03.21 [ID:000024]
犬種別平均寿命の最新研究

皆さんは犬を家族として迎えようと思ったとき、「寿命」について考えていますか?
この度、イギリスの約60万匹、150種の犬を対象にした平均寿命に関する研究結果が、科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(scientific reports)」(*1)で発表されました。

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犬の平均寿命は体のサイズと鼻の長さが関係?

研究結果では、寿命が長い傾向にあるのは小型犬かつ長鼻の犬種で、中型犬かつ短頭種(鼻が短く口腔の面積が狭いタイプ)の犬は寿命が短いことが分かりました。性別では、人間同様に女の子は男の子よりも多少長生きする傾向にありました。

興味深いのは、これまで雑種犬は病気に強いといわれていますが、イギリスの当研究では、純血種の方が雑種犬よりもやや長生きだという研究結果が出ています。これは犬をはじめとするペットを飼う人が増え、そのライフスタイルも変わり、犬種ごとのフード開発や医療研究が進んだ結果なのかもしれません。

ちなみに全犬種を合わせた寿命の中央値は12.5歳でした。

図1.png

出典: Scientific American「A Dog Breed's Size and Face Shape Might Predict How Long It Lives」作成:4Paws

※調査はイギリスの約60万匹の犬を対象に、各犬種の一般的な体格を「小型」「中型」「大型」に、頭の形を「短頭種」「中頭種」「長頭種」さらにそれぞれの性別に分類して実施。

この図からは小型で鼻の長い犬は男女ともに最も長生きなのが分かります。一方、中型サイズで短頭種の男の子は比較的短命のようです。

ただし、この研究結果はあくまでもイギリスの犬を対象としており、日本の環境で育つ犬には当てはまらない可能性もあります。

柴犬14.6歳!犬種別生存期間中央値ランキング

では実際にイギリスの研究による犬種別の平均寿命(中央値)を見てみましょう。

14年以上】※中央値

犬種
15.4 ランカシャー・ヒーラー(Lancashire Heeler
15.2 チベタン・スパニエル(Tibetan Spaniel
14.9 ボロニーズ(Bolognese
14.6 柴犬
14.5 ハバニーズ(Havanese
14.5 パピヨン(Papillon
14.2 ボーダー・テリア(Border Terrier
14.2 コトン・ド・テュレアール(Coton de Tulear
14.2 レークランド・テリア(Lakeland Terrier
14.2 スキッパーキ(Schipperke
14.1 ラージ・ミュンスターレンダー(Large Munsterlander
14.0 オーストラリアン・キャトル・ドッグ(Australian Cattle Dog
14.0 ケアーン・テリア(Cairn Terrier
14.0 ジャーマン・スピッツ・ミッテル(German Spitz Mittel
14.0 イタリアン・グレイハウンド(Italian Greyhound
14.0 ラサ・アプソ(Lhasa Apso
14.0 ミニチュア・ダックスフンド(Miniature Dachshund
14.0 ノーリッチ・テリア(Norwich Terrier
14.0 プードル(Poodle
14.0 スウェーディッシュ・ヴァルフンド(Swedish Valhund
14.0 ウェルシュ・スプリンガー・スパニエル(Welsh Springer Spaniel

13年以上14年未満】※中央値

犬種
13.9 ビアデッド・コリー(Bearded Collie
13.9 ローシェン(Lowchen
13.8 ベルジアン・タービュレン(Belgian Tervuren
13.8 ブラッコ・イタリアーノ(Bracco Italiano
13.8 フィニッシュ・ラップフンド(Finnish Lapphund
13.8 パーソン・ラッセル・テリア(Parson Russell Terrier
13.8 チベタンテリア(Tibetan Terrier
13.8 ウェルシュ・テリア(Welsh Terrier
13.7 オーストラリアン・シェパード(Australian Shepherd
13.7 ベドリントン・テリア(Bedlington Terrier
13.7 ミニチュア・ピンシャー(Miniature Pinscher
13.7 プチ・バセット・グリフォン・ヴァンデーン(Petit Basset Griffon Vendeen
13.7 ソフトコーテッド・ウィートン・テリア(Soft Coated Wheaten Terrier
13.7 スパニッシュ・ウォーター・ドッグ(Spanish Water Dog
13.5 イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル(English Springer Spaniel
13.5 アイリッシュ・テリア(Irish Terrier
13.5 ノーフォーク・テリア(Norfolk Terrier
13.5 サセックス・スパニエル(Sussex Spaniel
13.5 ヴィズラ(Vizsla
13.5 ワイヤー・フォックス・テリア(Wire Fox Terrier
13.4 チャイニーズ・クレステッド(Chinese Crested
13.4 ジャーマン・ショートヘアード・ポインター(German Shorthaired Pointer
13.4 シェットランド・シープドッグ(Shetland Sheepdog
13.4 ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア(West Highland White Terrier
13.4 ウィペット(Whippet
13.3 アメリカン・コッカー・スパニエル(American Cocker Spaniel
13.3 ブリュッセル・グリフォン(Brussels Griffon
13.3 コリー(Collie
13.3 イングリッシュ・コッカー・スパニエル(English Cocker Spaniel
13.3 ジャック・ラッセル・テリア(Jack Russell Terrier
13.3 ミニチュア・シュナウザー(Miniature Schnauzer
13.3 ペキニーズ(Pekingese
13.3 プーリー(Puli
13.3 サルーキ(Saluki
13.3 シルキー・テリア(Silky Terrier
13.3 チベタン・マスティフ(Tibetan Mastiff
13.3 ヨークシャー・テリア(Yorkshire Terrier
13.2 ダックスフンド(Dachshund
13.2 ダルメシアン(Dalmatian
13.2 ゴールデン・レトリーバー(Dalmatian
13.2 ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバー(Nova Scotia Duck Tolling Retriever
13.2 ペンブローク・ウェルシュ・コーギー(Pembroke Welsh Corgi
13.2 ポーリッシュ・ローランド・シープドッグ(Polish Lowland Sheepdog
13.1 ボーダー・コリー(Border Collie
13.1 カーディガン・ウェルシュ・コーギー(Cardigan Welsh Corgi
13.1 イングリッシュ・セッター(English Setter
13.1 フィールド・スパニエル(Field Spaniel
13.1 ラブラドール・レトリーバー(Labrador Retriever
13.1 マルチーズ(Maltese
13.1 サモエド(Samoyed
13.1 シーリハム・テリア(Sealyham Terrier
13.0 フォックスハウンド(Foxhound
13.0 ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインター(German Wirehaired Pointer
13.0 日本スピッツ(Japanese Spitz
13.0 ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ(Portuguese Water Dog
13.0 スタンダード・シュナウザー(Standard Schnauzer
13.0 トイ・マンチェスター・テリア(Toy Manchester Terrier

12年以上13年未満】※中央値

犬種
12.9 アイリッシュ・セッター(Irish Setter
12.9 ノルウェジアン・エルクハウンド(Norwegian Elkhound
12.9 トイ・フォックス・テリア(Toy Fox Terrier
12.8 ダンディ・ディンモント・テリア(Dandie Dinmont Terrier
12.8 シーズー(Shih Tzu
12.8 ワイマラナー(Weimaraner
12.7 スコティッシュ・テリア(Scottish Terrier
12.6 ブリアード(Briard
12.5 アメリカン・スタッフォードシャー・テリア(American Staffordshire Terrier
12.5 バセット・ハウンド(Basset Hound
12.5 ビーグル(Beagle
12.5 ビション・フリーゼ(Bichon Frise
12.5 日本狆
12.4 ゴードン・セッター(Gordon Setter
12.4 ケリー・ブルー・テリア(Kerry Blue Terrier
12.4 スカイ・テリア(Skye Terrier
12.3 クランバー・スパニエル(Clumber Spaniel
12.3 キースホンド(Keeshond
12.2 カーリー・コーテッド・レトリーバー(Curly Coated Retriever
12.2 ミニチュア・ブル・テリア(Miniature Bull Terrier
12.2 ポメラニアン(Pomeranian
12.1 バセンジー(Basenji
12.1 チャウチャウ(Chow Chow
12.1 ジャイアント・シュナウザー(Giant Schnauzer
12.1 グレン・オブ・イマール・テリア(Glen of Imaal Terrier
12.1 オールド・イングリッシュ・シープドッグ(Old English Sheepdog
12.0 雑種
12.0 エアデール・テリア(Airedale Terrier
12.0 ベルジアン・マリノア(Belgian Malinois
12.0 ボルゾイ(Borzoi
12.0 ブル・テリア(Bull Terrier
12.0 カナーン・ドッグ(Canaan Dog
12.0 ケルピー(Kelpie
12.0 ローデシアン・リッジバック(Rhodesian Ridgeback
12.0 スタッフォードシャー・ブル・テリア(Staffordshire Bull Terrier

11年以上12年未満】※中央値

犬種
11.9 シベリアン・ハスキー(Siberian Husky
11.9 スピノーネ・イタリアーノ(Spinone Italiano
11.8 ボストン・テリア(Boston Terrier
11.8 キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(Cavalier King Charles Spaniel
11.8 チワワ(Chihuahua
11.7 フラット・コーテッド・レトリーバー(Flat Coated Retriever
11.6 チェサピーク・ベイ・レトリーバー(Chesapeake Bay Retriever
11.6 パグ(Pug
11.5 グレイハウンド(Greyhound
11.4 秋田犬
11.3 アラスカン・マラミュート(Alaskan Malamute
11.3 アメリカン・エスキモー・ドッグ(American Eskimo Dog
11.3 ブービエ・デ・フランダース(Bouvier des Flandres
11.3 ボクサー(Boxer
11.3 ジャーマン・シェパード・ドッグ(German Shepherd Dog
11.2 ドーベルマン・ピンシャー(Dobermann Pinscher
11.1 アフガン・ハウンド(Afghan Hound
11.1 ブリタニー(Brittany
11.1 ドーグ・ド・ボルドー(Dogue de Bordeaux
11.0 ニューファンドランド(Newfoundland

10年以上11年未満】※中央値

犬種
10.9 ブラック・ロシアン・テリア(Black Russian Terrier
10.9 グレート・ピレニーズ(Great Pyrenees
10.8 アイリッシュ・ウォーター・スパニエル(Irish Water Spaniel
10.6 チャイニーズ・シャーペイ(Chinese Shar Pei
10.6 グレートデン(Great Dane
10.6 ロットワイラー(Rottweiler
10.5 スコティッシュ・ディアハウンド(Scottish Deerhound
10.2 ブル・マスティフ(Bull mastiff
10.1 アナトリアン・シェパード(Anatolian Shepherd
10.1 バーニーズ・マウンテン・ドッグ(Bernese Mountain Dog
10.0 レオンベルガー(Leonberger

9年未満】※中央値

犬種
9.9 ファラオ・ハウンド(Pharaoh Hound
9.8 アイリッシュ・ウルフハウンド(Irish Wolfhound
9.8 ブルドッグ(Bulldog
9.8 フレンチ・ブルドッグ(French Bulldog
9.3 アーフェンピンシャー(Affenpinscher
9.3 ブラッドハウンド(Bloodhound
9.3 ナポリタン・マスティフ(Neapolitan Mastiff
9.3 セント・バーナード(St Bernard
9.0 マスチフ(Mastiff
8.1 カネ・コルソ(Cane Corso
7.7 プレサ・カナリオ(Presa Canario
5.4 コーカシアン・シェパード・ドッグ(Caucasian Shepherd Dog

出典: NEW SCIENTIST「Huge study of dog longevity reveals which breeds live the longest

1日でも長く愛犬と過ごすためにできること

記事にある犬の慈善団体「ドッグス・トラスト(Dogs Trust)」のデータ管理責任者で、論文の主著者であるカースティン・マクミラン氏は、「犬の購入や引き取りを考えている人は、犬種によっては動物病院に行く回数が多くなることを覚悟しておくことが重要。」と述べています。

確かに、ペットを最期の看取りまで責任をもってしっかり育てるためには、想定外なことはなるべく減らしておきたいですよね。そのためにも、自分や家族が特定の犬種を家族として迎え入れたいと考えた際は、このようなデータも参考にして、可能性のある疾患と、そのおおよその治療費などについても考えておくと良いでしょう。

いかがでしたか?最も大切なのは、このようなデータを知って、命を預かるという責任を考えることかもしれません。是非、これをきっかけに、皆さんの愛犬、もしくはこれから迎えるワンちゃんが健康で幸せに長生きできるよう、できる限りのことをして、犬が家族となることで得られる幸せを満喫してください。

【出典】*1:「scientific reports」https://www.nature.com/articles/s41598-023-50458-w

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