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犬のしつけ方〜飼い始めの子犬期や成犬からのしつけのポイント〜

2023.10.16 [ID:000017]
犬のしつけ方〜飼い始めの子犬期や成犬からのしつけのポイント〜

初めて犬を迎える方にとって、「しつけ」は何をどんな風に教えれば良いのか分からないことだらけですよね。
そして、これまでしつけをしてこなかった飼い主さんは「今更しつけをしても無理…」と諦めるのは早いですよ。
今回は初心者のための基本のしつけから、成犬でも有効なしつけ方法などをご紹介します。

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犬のしつけって本当に必要?

犬を飼い始めたばかりで、はたして「しつけ」をする必要があるのか疑問に思う人も多いかもしれません。しかし、犬のしつけは飼い主と犬との円滑な共同生活を築くために非常に重要なもの。犬のしつけによって主に以下のような効果が見込めます。

  • 安全確保
  • 社会性の向上
  • 犬のストレスの軽減
  • コミュニケーションの強化
  • 問題行動の予防
  • 飼い主との信頼関係の構築

つまり、犬にしつけをすることは、飼い主と犬の安全とコミュニケーションの向上に貢献する重要なプロセスです。
しつけは飼い主の責任であり、飼い主と犬との幸福な関係を築くために不可欠なステップなのです。

基本のしつけ

まずはアイコンタクトから

犬のしつけを始める際に大切なのは、「アイコンタクト」をとることです。
犬と目を合わせることで、コミュニケーションがスムーズになります。
ですが、そもそも犬などの動物全般は目を合わせるという行為を威嚇する(される)という「敵意」とみなすため、慣れていないワンちゃんにとってはストレスに感じることもあります。以下のポイントを参考にトライしてみてください。

【アイコンタクトのポイント】

  • 短い時間から始める

    犬がアイコンタクトをとることに慣れていない場合、威嚇だと勘違いされないよう、最初は凝視しないよう気をつけましょう。
    ワンちゃんの様子を見ながら、少しずつ見つめる時間を延ばしていきます。

  • 手で注意を引く

    犬がなかなか目を合わせてくれない場合、自身の手を犬の視界に入れ、注意を引きましょう。
    そして、その手をゆっくりと自分の顔の近くに持っていき、犬が目を合わせてくれるのを待ちます。
    アイコンタクトがとれたらワンちゃんを褒めることも忘れずに。

  • 褒め言葉とご褒美を与える

    ポジティブリンフォースメント(褒め言葉やご褒美)を行うことで、犬はアイコンタクトが良いことだと学び、自ら目を合わせてくれるようになります。

  • 根気よく繰り返す

    毎日少しずつ繰り返しトレーニングを続けましょう。しつけが初めての犬は長時間同じ行為をされることに慣れていません。時間がかかっても焦らずに、ワンちゃんのペースに合わせて毎日がんばりましょう。

コマンドとは?

しつけの基本は「コマンド」(指示・命令)です。犬に特定の行動を取るように命令する言葉やジェスチャーを覚えさせることが重要になります。以下は基本的なコマンドの一部です。

日本語 英語 コマンドの意味・目的
おいで Come 犬が呼びかけに応じて近づいてくるコマンド。
散歩中にリードが外れてしまったり、ドッグランで走り回るワンちゃんを呼び戻す際など、ワンちゃんや周囲の安全を確保するためにも大事なコマンドです。
おすわり Sit 犬に座るように指示するコマンド。
後ろ足をまげてお尻を地面につける姿勢になります。興奮状態のときや食事の前など、落ち着かせる際に使います。
おて Hand 飼い主の手のひらに片方の前足をのせるコマンド。
「おすわり」の流れで行うと覚えやすいでしょう。これができると人に触れられることに慣れ、足先のケアがしやすくなります。
おかわり Change 「おて」を繰り返し指示する際に使うコマンド。
犬がもう片方の前足にチェンジして再度飼い主の手のひらにのせます。重要度は低いコマンドですが、この知的刺激が犬の行動をコントロールすることに役立ちます。
ふせ Down 前足と後ろ足をまげ、腹ばいの姿勢にさせるコマンド。
「おすわり」より長い時間を待たせる際に便利で、犬にとっても負担のない姿勢です。
まて Stay 犬に動かずに待つように指示するコマンド。
犬の衝動的な行動を止めたいとき、我慢させるときなど、危険な状況を避けるのに役立ちます。
よし OK / Go 犬に許可を与えるコマンド。
「まて」や「おすわり」「ふせ」などの命令を解除する時に使います。命令を解除する合図があいまいだと犬は今どんな状態なのか迷ってしまうので、必ず「まて」などの命令と「よし」はセットで覚えさせましょう。
だめ NO 犬に特定の行動を止めるためのコマンド。
危険な行動や円滑なコミュニケーションをする上でして欲しくない行動を防ぐのに重要です。「だめ」はその行為中に言うようにしましょう。
はうす House 犬にケージなどの特定の場所に入るよう指示するコマンド。
このコマンドができるようになると、普段のお留守番や非常時に避難する際などに役立ちます。

犬のしつけに最適な時期はある?

犬が生まれてから社会に順応していく期間を「社会化期」と呼び、おおよそ生後3414週齢までがその時期にあたります。この時期にしつけをはじめとした様々な知的教育を行うことは、人間と犬が幸せに暮らすために効果的でしょう。

子犬は生後56日齢以下は販売できないため、それまではブリーダーのもとで親犬や兄弟犬とともに犬社会のルールを学んでいきます。

しかしながら、犬のしつけの適齢期は犬種や個体差もあり、年齢に関係なく行うことが可能です。

成犬になってからのしつけは遅い?

成犬にしつけを行う際は、少し時間がかかるかもしれませんが、諦めることはありません。
その犬の個性や特性、得意不得意を考慮した上でしつけができるので、トレーニングの傾向と対策が組みやすいのは利点です。

次に、お悩み別のしつけ方法について詳しく見ていきましょう。

お悩み別しつけ方法

排泄の悩み(トイレ以外の場所で粗相をするケース)

犬は草むらなどの外で排泄することを好む習性があり、また散歩時にほかの犬のマーキングによって排泄したくなってしまうこともあります。
また、家の中でも「なわばり」が家全体だと認識されてしまうとトイレ以外で排泄してしまうようになります。

【しつけのポイント】

  • 犬のエリアを仕切る(限定する)

    サークルなどで仕切ったスペース内に寝床とトイレシートを置き、散歩などの外出や飼い主と遊ぶ以外はそのエリア内で過ごさせましょう。
    排泄をトイレシートで確実にするようになるまで続けます。

  • 家で排泄を済ませてから散歩に出かける

    もしくは、散歩の前に排泄を促せるよう、毎回散歩の時間になったらトイレシートに連れていきましょう。

  • 褒める&ご褒美

    トイレを成功させた際には褒めてご褒美を与えましょう。

無駄吠えの悩み

犬の無駄吠えはご近所トラブルに発展しかねません。
無駄吠えを抑えるためには、以下の方法を試してみてください。

【しつけのポイント】

  • 原因の特定

    犬が何に対して吠えるのか、どのような状況で吠えるのかを先ず理解し、その原因となる状況を取り除く、または最小限にしましょう。

  • 我慢比べに負けない

    鳴き続けることで飼い主側が根負けしてしまうと、犬はその成功体験を覚えて無駄吠えが常態化してしまいます。
    犬の要求に屈せず、基本的なコマンドのひとつ「だめ」や「待て」、もしくは鳴き止むまで反応しないことを徹底的に遂行してください。
    犬が人間のコマンドに従ったことを確認でき、叶えられる要求であれば、そのときに初めて応えてあげましょう。

  • 家族全員が同じルールで対応

    飼い主が一人のみではない場合、同居する人全員が同じ教育方針でなければ、犬は甘えさせてくれる人がいる限り無駄吠えを止めません。
    犬へのしつけの基準は関係者全員と共有しておきましょう。

噛み癖の悩み

犬の噛み癖は注意が必要です。
歯の生え変わる子犬期の甘噛みをそのままにしておくと、噛み癖が治らずに大人になってしまうため、しっかりしつけをしましょう。

【しつけのポイント】

  • 骨やおもちゃを提供

    犬用のおやつとして市販されている大きめの骨やおもちゃを与えましょう。
    それ以外のものを噛んだら「だめ」としっかり叱ってください。

  • ストレスを軽減

    成犬の噛み癖は何らかのストレスや、飼い主に対する要求(散歩やごはんなど)の現れの可能性があります。
    ストレスの原因を突き止めて軽減することが第一ですが、噛んだ後に要求を叶えてあげると癖が治らないのでタイミングに気をつけましょう。

  • 野放しにしない

    慣れている家族以外の人を噛んでしまわないよう、来客がある際は家の中でもリードをつけたり、ケージに入れるなどの「危害を与えない」対策をしましょう。
    犬が興奮して来客に吠えることもありますが、来客には犬に声をかけたり目を合わせず無視するようお願いしてください。
    犬は気にされていないことが分かると次第に落ち着くでしょう。

シーン別しつけ方法

散歩

  • リードの使い方

    リードは犬の上から被せるように持つことで、犬に指示を出しやすく、また行動を制しやすくなります。
    犬のリードを引く際は、上方向ではなく水平に引くことで犬に指示が伝わりやすくなります。

  • 脚側歩行のトレーニング

    犬と街を安全に歩行するためには、犬が飼い主より少し後ろで歩く脚側歩行が理想的です。
    犬が飼い主より前で歩く場合、飼い主自身は動かず、「うしろ」や「あとえ」と言ってリードを引いて犬を引き寄せましょう。犬が前に出る度にこれを繰り返し覚えてもらいます。

食事

  • 決まった食事時間

    食事の時間を一定にし、飼い主が決定した時間にごはんを与えましょう。
    そうすることで犬の無駄吠えなどの問題行動の予防にも繋がります。

  • 食事前の待機「まて」

    食事の前に、犬に「まて」のコマンドで待機させる訓練を行います。
    犬がごはんを食べる前に飼い主の許可を待つようにしつけることで自制心を養います。

  • 先住犬がいる場合

    食事の際でも、飼い主が先住犬をたててあげる心構えが必要です。
    これは食事だけでなく、おやつでも撫でてあげる際も同様です。
    これは後住犬のしつけのためにも重要です。

シャンプー

  • 脚から胴が基本

    いきなり頭にシャワーをかけるのではなく、優しい水圧で脚からゆっくりお湯をかけていきます。そこから徐々に体全体を濡らして慣らしていきましょう。
    顔はシャワーではなく濡らしたタオルで拭いてあげてください。

  • 嫌がる場合

    お湯の温度が熱過ぎたり、シャワーの水圧が強くて水の当たる音にびっくりしてしまう犬もいます。暴れないようリードを短くしてバスルームの手すりや水道管などに固定し、体を優しく撫でて落ち着かせましょう。
    初めから完璧でなくても大丈夫です。濡らしたタオルで体を拭く、足先だけ洗う、というようにステップアップしていきましょう。

  • ご褒美

    シャンプーが終わったら、犬にご褒美を与えてください。
    シャンプーが楽しい体験だと結びつくようにしましょう。

留守番

  • 短い時間からスタート

    犬にお留守番を慣れさせるため、最初は短時間のお留守番から始めましょう。
    実際に外出しなくても、部屋に一人で過ごす、視界から飼い主が見えない状態の時間を作ることでも訓練になります。
    そして回数を重ねるごとに時間を延ばしていくのがコツです。

  • ケージを安心できる場所にする

    普段からケージの中におもちゃや骨など犬のお気に入りのものを入れて、その中で過ごすことが楽しいと思うような環境作りをしましょう。
    そうすることで、お留守番をする際に部屋の中を荒らさないようケージに入れても、落ち着いて過ごしながら飼い主の帰りを待つようになるでしょう。

  • 安心材料の提供

    お留守番をさせる際は、おもちゃなど犬が安心して居心地良く過ごせるアイテムを準備しましょう。外出前にたくさん遊んで満足させることも有効です。

効果的な褒め方

犬のしつけで「褒める」ことは非常に重要です。
褒めることで犬は望ましい行動を覚え、より早く成長してくれます。効果的な褒め方のポイントには以下があります。

  • 声のトーン

    明るく、優しく、喜びを感じさせる声で褒めましょう。

  • タイミング

    犬が望ましい行動をした"直後"に褒めることが大切です。
    時間が経ってからでは犬は自分の行動と飼い主の反応を間違って結びつけてしまうので気をつけましょう。

  • ご褒美

    褒め言葉と一緒におやつや愛情(撫でたりなどのスキンシップ)をたっぷりと与えてあげましょう。

効果的な叱り方

犬のしつけにおいて毅然と叱ることもときに必要ですが、適切な方法で行うことが重要です。次のようなポイントを参考にしてみてください。

  • タイミング

    犬が間違った行動をしている"最中"や、した"直後"に叱ることが重要です。
    時間が経ってから(飼い主が帰宅したら部屋が荒らされていたなど)では効果がありません。

  • 声のトーン

    自分のしたことが間違っているということを気迫で伝えることは重要ですが、感情に任せて怒鳴るのではなく、断固とした低いトーンで短く分かりやすい言葉で伝えましょう。

犬のしつけにおけるNG行為

犬のしつけにおいて避けるべきNG行為もあります。以下はその一部です。

  • 体罰

    犬を蹴る、叩くなどの体罰(暴力)は絶対にいけません。
    体罰は犬に不安を与え、飼い主との信頼関係を壊し、攻撃的な行動を引き起こす可能性があります。

  • 叱り過ぎ
    問題行動をした際に叱ることは大切なのですが、繰り返し叱り続ける、過剰に叱るなど、叱り過ぎると犬がストレスを感じてしまいます。
    メリハリをもって、家族間で一貫した対応をする、最後は褒める、優しく撫でるなどのフォローで適切なバランスを保ちましょう。

老齢犬の問題行動対策

犬は年を取ると問題行動が増えることがあります。
老齢犬の問題行動対策には、以下のポイントが役立ちます。

  • 排泄の失敗や破壊行動には快適な環境作りを

    視力が衰えたり、認知症になった犬には安全で快適な環境作りが必須です。
    家の中の行動範囲をサークル内に限定して、周囲をクッションやマットで囲ってぶつかってもケガをしないようにしましょう。

  • 攻撃性や分離不安には安心させるスキンシップを

    目や耳が不自由になっても、嗅覚の動物である犬の鼻は健在であることがほとんどです。
    犬の鼻先に飼い主の手を近づけ、匂いで飼い主だと確認させてから体を撫でてあげると犬も気持ちが安定するでしょう。
  • 夜泣きや浅眠には適度な運動を

    散歩で太陽を浴びて体内時計を調整する、適度な運動で深く眠れるように誘導するといった対策を試みてください。
    また認知症になっている犬の場合、上述した「無駄吠え」のしつけのポイントは当てはまりません。先の対策で改善が見られない場合、かかりつけの獣医さんに相談しましょう。

まとめ

犬のしつけは飼い主と犬の絆を深め、幸せな共同生活をするために非常に大切です。
基本のしつけから始め、犬の個性や年齢に合わせたアプローチを取り入れましょう。

問題行動に対処するためには、適切なコマンドやトレーニングを行い、愛情と忍耐を持って接することが重要です。

犬との素晴らしいパートナーシップが築けるよう、4Pawsも応援しています。

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