
コトン・ド・テュレアール入門|人気上昇犬種の特徴と魅力を徹底解説
- 犬種ガイド
COLUMN Spacious & Clean Kennel and Dog-first Personal Breeding

ビション・フリーゼは、その愛らしい容姿と明るい性格で韓国を中心に人気急上昇中の犬種です。日本ではまだ珍しい存在ですが、その魅力は計り知れません。ただその分、家族として迎え入れを検討する際に悩む方も多いのではないでしょうか?
本記事では、ビションの性格やしつけのポイント、大きさや抜け毛の有無、トリミングの必要性、価格相場やかかりやすい病気、寿命、飼い方のコツまで詳しく解説。初心者でも安心して迎えられるよう、ポイントを押さえてご紹介します。
ビション・フリーゼ(以下、ビション)のルーツは、13世紀頃、スペインのカナリア諸島で小型犬として発展したとされています。この犬種は似たような特徴と気質を持つ白い小型犬、バルビションファミリーの系統とされ、ビションのいとこには、マルチーズ、ハバニーズ、ボロネーゼなどがいます。ビションは船乗りたちによってヨーロッパ各国に持ち込まれ、その華やかな風貌と愛らしさから、すぐにヨーロッパ貴族たちの間で人気を集めました。特にベルギーやフランスで人気があり、16世紀のフランス国王アンリ3世は、どこへ行くにもビションたちを連れて行けるよう、ビション専用のバスケットを作らせたという逸話もあるそうです。
ビションの最大の特徴は、その綿菓子のようなふわふわの被毛です。この被毛は、柔らかく巻き毛が特徴で、白い毛色のみがビションと認められています。そのふわふわの白い毛の質感は、他の犬種と比べて柔らかいため、ビションの特徴である丸顔はぬいぐるみのようで、それがさらに愛らしさを倍増させています。
また、ビションの被毛は、抜け毛が比較的少なく、アレルギーを起こしにくい(低アレルゲン性)とされています。
ビションは体高が23〜30cm、体重が3〜6kg程度の小型犬のため、室内犬として飼いやすく、アパートやマンションにも適した犬種といえます。
ビションは明るく社交的な性格で、人懐っこく、甘えん坊な一面があります。他の犬や子供とも仲良くできるため、犬を初めて飼う方にとっても飼いやすく、またペットを複数飼っているご家庭にも向いている犬種です。
一方で、寂しがり屋な一面もあるため、長時間の留守番には注意が必要です。飼い主が不在の際には、おもちゃや音楽などを活用して、ストレスを軽減することが重要です。
また、ビションは無駄吠えが少ない点も特徴です。この犬種は騒がしい環境でも落ち着いて過ごすことができるとされ、比較的穏やかなので、手があまりかからない犬種です。ビションの性格と行動特性を理解し、孤独を感じさせないようケアしてあげることに注意すれば、皆さんとビションとの暮らしは快適なものになるでしょう。
ビションの平均寿命は、以前の記事でご紹介したイギリスの研究結果(*1)では、12.5年が中央値となっていますが、アメリカのペットメディア「Daily Paws」によれば、健康であれば14年から15年は期待できるとしています。
*1:関連記事『犬種別平均寿命の最新研究』)。
ビションの最大の特徴ともいえるフワフワの被毛は、その美しさを保つために定期的なケアが欠かせません。
抜け毛が少ない犬種と先述しましたが、とはいえダブルコート(*2)の犬種であり、ボリュームのあるアンダーコートとカールしているオーバーコートは細くて柔らかいため絡まりやすく、毛玉ができやすいです。最低でも3日に1回はブラッシングをし、トリミングも適宜行ってください。ブラッシングには、ピンブラシやスリッカーブラシを使用し、毛の根元からしっかりとかしてあげることで、毛玉や汚れを防ぎましょう。
また、目元や口周りは汚れがつきやすい部分なので、定期的に拭いて清潔に保つことも重要です。 そして、比較的体臭が少ない犬種ではありますが、シャンプーは月に1回程度を目安に、犬用の優しい成分のものを選び、特に汚れやすい部分を念入りに洗ってあげてください。その後、低温のドライヤーで優しく乾かすことが大切です。
*2:ダブルコート=アンダーコートとオーバーコートの二重構造になった被毛のこと。一般的なダブルコートの犬種は換毛期に抜け毛が多くなりますが、ビションは比較的抜け毛が少ない傾向にあります。
ビションは一般的に健康的な犬種といわれますが、膝蓋骨脱臼など特定の病気にかかりやすい傾向にあるため、早期の予防が大切です。
また、ビションだけに限ったことではありませんが、小型犬ほど口腔の健康問題を起こしやすいため、感染症や歯周病にかからないようにデンタルケアを習慣化することも重要です。
さらに、歯の問題と体重増加の組み合わせは心臓病につながる可能性があるため、常にフードと歯(口腔内)の状態に目を光らせることが長生きのポイントです。ビションの場合、ダブルコート且つ抜け毛が少ない犬種のため、特任高温多湿な時期は皮膚アレルギーに気をつけたいところです。過度の掻きむしりの兆候がある場合はすぐに獣医さんに診てもらいましょう。
ビションは賢く、しつけがしやすいといわれる犬種で、トイレトレーニングも比較的短期間で覚えることができるといわれていますが、甘えん坊な性格から、時にわがままになりがちな一面も否定できません。
しつけの際は、基本的なコマンド(*3)である「お座り」や「待て」は、褒めて伸ばすポジティブ強化の方法が効果的です。
また、幼少期からしつけや様々な人やペットとのコミュニケーションをはじめとした社会化トレーニングを行うことで、ほかの犬や人々との適切な関わり方を習得させることができます。ビションは比較的社交的ですが、子犬の頃から多くの経験をさせてあげると、より落ち着いた成犬に育ちます。
*3:コマンド=飼い主が犬に行う指示のこと
ビション・フリーゼの価格は、一般的に30万円前後が多いようです。価格には、犬の血統や犬質、ブリーダーのレベル、地域差などが影響します。また、ペットショップとブリーダーでは、提供されるサービスに違いがあり、それによっても価格は変わりますので、お近くのペットショップやブリーダー施設に問い合わせてみましょう。
ビションを購入する際は、信頼できるブリーダーを選ぶこと、もしくはしっかりとしたブリーダー施設を経由したペットショップから選択することが重要です。また、ブリーダー施設の親犬の健康状態や性格を確認し、適切な環境で育てられているかも確認してみると良いでしょう。
無責任な繁殖から生まれた子犬は、遺伝的な病気や問題行動のリスクが高くなるため、ブリーダーが日頃、親犬をきちんと観察して、それぞれの性格や特徴をどれだけ把握しているかといった生きものに対する姿勢を確認することも重要です。
ビションを家族として迎え入れたいと決断されたら、ブリーダーから購入することも検討してみてください。ブリーダーは子犬の親犬を飼育し、日頃から犬質の向上に取り組む専門家です。子犬の性格や成犬となった際の顔や体格、健康面などが親犬を通して予測しやすいため、安心して購入できるのがメリットといえます。特に初心者の方はブリーダーから購入するのがお勧めです。
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さらに、ブリーダーによる日々の丁寧な清掃や、定期的な獣医による健康チェックも実施し、将来、皆さまの家族となる健康で可愛い子犬を産んでくれる親犬の一人ひとりに愛情をもって飼育・繁殖に取り組むパーソナルブリーディングを行っています。
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よくある質問はこちら。
【参考文献】
一般社団法人ジャパン・ケネル・クラブ「世界の犬」-ビション・フリーゼ(https://www.jkc.or.jp/archives/world_dogs/1961 )
Daily Paws「Bichon Frise」(https://www.dailypaws.com/dogs-puppies/dog-breeds/bichon-frise )
Bichon Frise Club of America(https://bichon.org/ )

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